オオルリ (学名:Cyanoptila cyanomelana)

オオルリ(学名:Cyanoptila cyanomelana)は、青色が美しい小型鳥で、広葉樹林を中心に生息しています。日中に木々の上で活発に動き回り、春から夏にかけて繁殖期を迎えます。その鮮やかな姿や美しい鳴き声から、多くの人々に親しまれています。本記事では、オオルリの魅力や特徴、関東エリアでの観察スポットなどを紹介し、オオルリを観察する際のポイントや楽しみ方についても解説します。

オオルリ

1. オオルリの魅力と特徴


1.1. オオルリの外見

オオルリは、全長約16.5cm、体重約19gの小型鳥で、体色は鮮やかな青色が特徴的です。オスは全身が青色のどの下まで青く、胸下あたりからおっぽの裏側までにかけて白色をしています。幼鳥のオスは頭だけ茶色で体は青色をしています。

サイズ感としては、ガビチョウやヒヨドリなどとなじくらいに感じます。ルリビタキやキビタキに比べて一回り大きく感じるので、その場にいれば比較的に見つけやすい野鳥です。

1.2. オオルリの囀り

オオルリの囀りは「ピールーリー ポピーリ ピピ ギッギッ」と、とても綺麗で、聞いていて本当に癒されます。

※野鳥動画図鑑さんより

1.3. オオルリの生態と行動

オオルリは、主に広葉樹林に生息し、春から夏にかけて繁殖期を迎えます。巣は木の枝や葉っぱで作られ、オスが餌を運び、メスが卵を温めます。また、オオルリは昼行性で、主に樹上にいることが多く、餌は昆虫を中心に摂取します。


2. オオルリとよく似た鳥の紹介


2.1. ルリビタキ(アオルリ)との違い

オオルリによく似た鳥に、ルリビタキ(アオルリ)がいます。ルリビタキは、オオルリと同じく青色が特徴的な鳥で、全長も約14.5cmとオオルリに比べて一回り小ぶりな印象を受けます。ルリビタキはオオルリと違って、メスは全身が茶色で、青いのはオスの成鳥だけです。

ルリビタキ


ルリビタキの記事はこちら>

2.2. コルリとの違い

コルリもオオルリに似た鳥の一種ですが、全長は約14cmとオオルリよりも一回りほど小型で、体色はオオルリよりも少し白い印象が強いかなと思います。全身が青色なのは同じですが、コルリはお腹だけでなくのども白色です。

コルリもオスは鮮やかな青色ですが、メスはメスは灰色がかった茶色をしていて、背中から尻尾にかけて一部青色が入ります。コルリの囀りは「チッチッチッ‥」という前奏があり、「ピールリピールリピールリ」とか「チーチョベチーチョベチーチョベ」といったメロディアスな替え歌を数種類くり返します。とても可愛らしく聞いていて本当に癒されます。

※野鳥動画図鑑さんより


3. オオルリを観察するためのポイント


3.1. オオルリの生息地

オオルリは、主に広葉樹林に生息しています。特に、ブナ科の木が豊富な場所や、木々が密集している森林に生息しています。また、山間部の渓谷や尾根なども、オオルリの生息地となります。

オオルリ

3.2. 関東エリアのオオルリの観察スポット

関東エリアでオオルリを観察するには、以下の場所がおすすめです。

  • 聖ヶ丘自然観察の森(東京都西多摩郡瑞穂町)

  • 高尾山(東京都八王子市)

  • 茅野市善光寺の森(長野県茅野市)

  • 八ヶ岳

  • 霧積高原(山梨県北杜市)

  • 秋ヶ瀬公園(埼玉県)
  • ブログ主の私は、2年前に秋ヶ瀬公園でオオルリを見ました。

    この記事に貼ってあるのはその当時ミラーレス一眼デジスコで撮ったオオルリの写真です。


    3.3. 観察の季節と時期

    オオルリの観察に最適な時期は、春から夏にかけての繁殖期です。主に5月から6月にかけて、オスの鳴き声が聞こえるようになります。また、日中に木々の上で活発に動き回るため、天気の良い日の昼間に観察するのがおすすめです。

    4. オオルリと一緒に見られる野鳥


    4.1. キビタキ

    キビタキは、オスが黒、黄色、白のコントラストが鮮やかな鳥で、メスは淡い褐色をしています。キビタキもオオルリと同じく春から夏にかけて、山間部で生息し、蝶や昆虫を食べます。

    キビタキ・オス

    4.2. サンコウチョウ

    サンコウチョウは、全身が黒く長い尾が特徴で、お腹が白、目の周りと嘴が鮮やかな青色をしています。オオルリと同じく時期に広葉樹林に生息し、餌は主に昆虫や果物です。

    サンコウチョウの絵


    4.3. ノビタキ

    ノビタキは、オスが黒と白のツートンカラーに胸の辺りにオレンジ色のアクセントがあります。メスは褐色をしています。オオルリやキビタキと同じく春から夏にかけて、山間部で生息し、木の実や昆虫を食べます。

    ノビタキ

    ノビタキ・メス

    5. オオルリ観察の楽しみ方


    5.1. カメラを持って出かけよう

    オオルリは、青色が鮮やかで美しい鳥です。双眼鏡でのバードウォッチングも、もちろんとても素晴らしい野鳥との触れ合い方ですが、その瞬間を自分の力で写真に残すというのも、是非やってみて欲しいです。写真に残すことができれば何度でも見ることができますし。スマートフォンや仕事のPCの待ち受けにすれば、毎日オオルリを見ることができます。(やりすぎ?笑)


    5.2. 虫よけ対策も忘れずに

    4月に入り木々に葉がつき始めると虫たちも活発に活動するようになります。その虫を狙ってオオルリなどの野鳥もおとづれてくれるのですが、野鳥観察や野鳥撮影を行う私たちにとっては、虫が多いのは少し嫌ですよね…。そんな時は虫よけスプレーや帽子、長袖シャツなどでの防虫対策を行うことも忘れずに。

    オオルリ


    6. 関東以外でオオルリを観察する場合


    オオルリは、日本全国の山岳地帯や森林地帯に生息しています。特に、オオルリの生息地が多い地域としては、中部地方や関東地方、中国地方などが挙げられます。北海道や東北地方、四国地方や九州地方でも、適切な生息地を探せばオオルリを見ることができます。また、オオルリを含めた多くの野鳥が生息する国立公園や自然保護区でも、オオルリを観察することができます。ただし、オオルリは広葉樹林に生息しているため、生息地が限定的です。観察する際には事前にZoopickerなどで十分に調べてから出かけることをお勧めします。

    まとめ


    オオルリは、鮮やかな青色が特徴的な小型鳥で、春から夏にかけて繁殖期を迎えます。広葉樹林を中心に生息しており、日中に木々の上を活発に動き回るため、天気の良い日の昼間に観察することがおすすめです。また、観察の楽しみ方として、ぜひ、双眼鏡とカメラを持って出かけましょう!4月〜6月の時期はオオルリ以外にも、キビタキやサンコウチョウ、ノビタキなどの野鳥も一緒に観察することができるかもしれません。関東以外でも、適切な生息地を探せば、オオルリを見ることができます。しかし、オオルリは生息地が限定的であるため、観察には十分な調査が必要です。